最近、ダルビッシュ有選手の活躍が韓国でも注目を浴びています。今年は、韓国のプロ野球選手がメジャーリーグに進出したので、韓国のマスコミや野球のファンたちには、同じピッチャーであるダルビッシュ選手がよく比較されています。
4月3日、彼は今シーズンの初戦で、素晴らしいピッチングを披露しました。9回2死まで相手チームの打者を一度も出塁させなかったですが、最後の打者にヒットを打たれてしまい、パーフェクトピッチングの偉業を目前で逃しました。完全試合の瞬間は滅多に見られないものですので、彼を応援する日本人だけでなく、世界中の野球ファンが「惜しすぎる」と嘆息したと思います。しかし、本人は意外とけろっとしながら、まだ実力が足りないと言ったそうで、私は彼の素晴らしいピッチングに続いて、彼の言動にもう一度感嘆しました。
サッカーと野球の日韓戦はテンションが上がるので、相手国の選手を嫉妬したり、敵対したりするのが普通ですが、ダルビッシュ選手だけは例外で、韓国の野球ファンたちも彼を素直に応援しています。実力が世界一だと言っても過言ではないのに、謙虚な態度で韓国の選手に敬意を払ったり、同じチームのマイナーリーグにいる韓国人の新人選手にグラブをプレゼントした事が伝えられて、韓国人からもとても人気が高い選手になりました。韓国では、野球ファンを中心に彼を「달빛（ダルビッ）」と呼ぶ人も多いです。韓国語で月光という意味で、 彼を蔑視するためでなく、愛称として付けたあだ名です。
日本の文化に興味がある私にとっては、日本人のダルビッシュ選手が韓国人から好かれている現象がとても印象深いことです。彼の言行について考えてみると、去年から著しく悪化されて、平行線を辿っている日韓関係を直す方法は、案外簡単かもしれないと思います。お互いに相手の長所を受け入れるだけで、両国への評判は非常によくなると思います。なのに、両国のマスコミは相手国の悪口だけを書き、あまり良い事は扱わないようでとても残念です。勿論、文化と慣習の違いが存在するので、相手国に対して嫌いなところ、馴染めないところも沢山あるかもしれませんが、第3国と比べると、日韓の間には似ている部分がもっと多いと思います。お互いに協力してアメリカに匹敵できるようになったヨーロッパのように、私は日韓両国が今より前向きの態度で良い関係を築くと、必ず各国に利益をもたらすと思います。
シン 